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甘酸っぱいハタハタの身と硬いぶりっこを食べながら・・・   

あっという間に今日は29日になってしまった。
今年も最後までがんばろうと思い、町田駅の宣伝に行くことにした。
空気が本当に冷たい。車のフロントガラスがうっすらと凍っている。
冷え切ったハンドルを握り、駅に向かった。
駅に着くと、相変わらず、出入り口付近はたばこの吸い殻が散らばっていた。私は、ノボリを準備する前に、掃除をした。
キックボードのおじさんと久しぶりに会った。私がハンドマイクで話している最中だったので、「よっ!」と手を挙げて挨拶をしてくれた。
よく会うメガネをかけたお兄さんに、「来年もよろしくお願いします」と声をかけると、「よろしくお願いします。寒いけどがんばってください」と激励された。
私は、今年1年を振り返りながら、「来年こそ、国民のみなさんが安心して暮らせる社会にするためにがんばっていきたい」と訴えた。
駅に入っていく人たちを見ていると、旅行鞄を持った人は本当に少なく、ほとんどは仕事に行く人たちだった。
今年1年は、本当に激動の1年だった。
昨年の秋、安倍首相が政権を投げ出し、福田政権に変わったが、またもや、福田首相が政権を投げ出した。代わった麻生内閣は、いまや支持率が20%そこそこと、政権の末期的状態になっている。
地球環境温暖化対策が遅れ、食の安全問題では日本の農業自給率向上が大きな課題になった。名古屋地裁は、イラクへの自衛隊派遣を憲法9条1項に違反すると断じた。投機マネーが市場経済に流入し、燃料の高騰で、漁船が操業停止になった。ガソリン代だけでなく、諸物価が一斉に値上げし、消費が低迷した。道路特定財源という使われない高速道路の建設などに60兆円も費やす法案が強行採決された。後期高齢者医療制度という、75歳以上の高齢者を医療から閉め出す差別的な制度がスタートし、参院では廃止法案が可決した。そして、年の瀬を前に、大企業は派遣労働者など非正規雇用労働者の大量解雇を始めた。アメリカ経済の影響を理由にしているが、大企業がこれまでさんざん儲けてきたのは、派遣労働法の規制緩和のもとで「ハケン」「キカン工」など安い労働力を使ってきたからで、いまになって「ポイ捨て」では、あまりにも非情というしかないと思う。
しかも、麻生首相は、公明党の突き上げもあり、3年後の消費税付きの定額給付金を打ちだしたが、国民からも地方自治体からも大ブーイングだ。
自民も民主も、緊急の雇用対策では、足並みがそろわず総選挙目当てに党略的態度に終始した。
そんな中、わが日本共産党は、常に国民のみなさんの暮らしを擁護する明確な立場に立って奮闘してきた。とくに、雇用危機打開の取り組みでは、志位和夫委員長を先頭にして迫力のある国会論戦に挑み、麻生首相との党首会談でも、「年の瀬を前に雇用と中小企業を守る緊急の経済対策」を提案した。日本経団連やトヨタ、いすゞ、キャノンなどを委員長自身が訪問し、大量の解雇の中止撤回を訴えた。国民のみなさんとの連帯の力で、期間工の雇い止めを撤回させるなど一歩前進の成果を上げてきた。与野党が党略的立場を廃して、雇用危機打開のために一致できる政策で知恵を出し、緊急の取り組みをしようじゃないかと、もっとも大人の提案をしたのが日本共産党だった。
私たち日本共産党市議団の面々5人も、それぞれが、職場を解雇され、生活困難に陥った人たちなどの相談にのり、解決のために毎日のように奮闘した。
「国民が主人公」の政治、憲法と平和を守る政治を実現するために、来年も引き続いてがんばっていきたいと思う。
昨夜、郷里の母から、麹漬けのハタハタが届いた。ほんのり甘酸っぱいハタハタの身と硬いぶりっこを食べながら、雪が降り注ぐ郷里の秋田を思い浮かべた。
「昨日は50センチの雪が積もったよ」。
母も元気に年を越せそうだ。

by ken-tono | 2008-12-29 09:35

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