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「・・・あっ、おはようございます」。一呼吸置いて返事をした。   

サッカー場の黒い茂みの上から太陽が顔をのぞかせ、土手のしだれ柳を照らしていた。
快晴の広い青空をキャンバスにして、エメラルドグリーンの数珠玉に鋭角に反射した朝陽が眩しい。
私は、今日も、目を細めながら階段を下りていった。
鳥の鳴き声一つしない静寂な朝。
冷えた空気を思いっきり吸い込み、さてと、車のドアにキーをむけたとき、「カァ・・・」と初めてカラスの声を聞いた。
駅に着き、タクシーの後に付けて順番を待った。
今日、何を話そうか?
助手席のしんぶん赤旗を取り上げた。
一面トップ記事は、米国務省日本部長の「沖縄県民侮辱発言」(沖縄県民は「ごまかし」「ゆすりの名人」という暴言)に対して、日本国政府が抗議、撤回を強く求めるよう、昨日、志位委員長が枝野官房長官に会い、菅首相宛の申し入れ書を手渡した内容である。
「許せない!」
タクシーが前に進んだ。
と、そこへ、F市議会議員がノボリを持って現れた。
私は、彼にその場所を譲り、別の駅出入り口に移動した。
新たな場所にスタンバイを終えた。
たばこの吸い殻を掃除し、「おはようございます!」と元気よく声を掛けた。
トコトコちゃん姉妹はタッチの差で出かけてしまった後だった。
T高校のネ-ムが入った紺の鞄を提げた女子高生と一緒に自転車に乗ったお母さんがやってきた。
どうやら忘れ物を届けに来たらしい。
女の子もお母さんも初めて見かける人だったが、お母さんが私に「おはようございます」と挨拶をしてくれた。
「・・・あっ、おはようございます」。一呼吸置いて返事をした。
大田勤務の奥さんは朝からスッキリとした笑顔である。
M先生も階段を上がってきた。
「今日は一般質問4日目です。昨日は、夜7時ぐらいまでタップリと一般質問が行われました」と話し始めたら、市役所に向かっていたある部長さんが、ニタリとした。御本人も答弁者として一緒の時間を過ごしたので、お疲れだったと思う。
「みなさん、それだけ市民の切実な要望が多いということだと思います」と、この3月議会を全力でがんばると話した。
さて、わが長男は、今日が期末テストの最終日らしい。
彼も最後まで気が抜けないと思うのだが・・・
今朝は1度と真冬並みの寒さだった。

by ken-tono | 2011-03-10 09:00

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