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「岩手の同級生が9人も亡くなった」と。   

4月から長女は新たな学生生活に入った。
今朝の朝食のリクエストに応え、「ナスの味噌炒め」を作ってあげた。
昨日まで春休みだった長男も今日から新学年の新学期である。
私が一足先に外に出た。
宝石のように輝くしだれ柳の新芽。
もう7分咲きになった桜。
ん~ん、今日は暖かいなと、新鮮な空気を胸一杯吸い込んで駅に向かった。
タクシーの渋滞が緩み、準備に取りかかった。
横断歩道を渡ってくる男性は、元市民病院のお医者さんだった。岩手出身らしいが、幸いにも津波の影響はなかった、と話していた。
イギリス人のKさんがやってきた。「イッテキマ~ス」と笑顔で出かけていった。
空港行きバスの案内をしているおじさんがトイレ休憩で通った。
「羽田はそうでもないけど、成田行きは半分だよ」と嘆いていた。
「外国人は国に帰っちゃったんじゃないの!?」と。
地震と原発事故の影響はこんなところにもあったのだ。
半蔵門勤務のお嬢さんもやってきた。この陽気のせいか、今日は薄手のロングコートだった。
先日もお会いした地元サッカーチームの役員の方がやってきた。
「先日、ブログ拝見しましたよ」「余計なことを書いてしまったかも知れませんが・・」と。
サッカー選手やその他のスポーツ選手による義援金集めの活動も近く行うらしい。また、町田市に避難されている被災者の子どもたちを励ますイベントも考えているとのことだった。
それぞれの立場でがんばってほしいと思った。
ややして、この3月で教員生活を終えた、小学校の副校長先生が通った。
今日は小学校の入学式である。
私は、朝のごあいさつを終え、家に戻り、朝食を食べ、少しテレビを見て、最寄りの小学校に向かった。
96人の新入生、ピカピカの一年生である。
副校長先生はもちろん今度は来賓である。
新一年生の予想できない動きが気になるらしく、来賓ではなくお手伝い役になっていた。その素早い行動に、サスガ!と思った。
保護者の中に駅でお会いする渋谷勤務のお兄さん夫妻の姿が見えた。
式が終わり退場するとき、「おめでとうございます!」と声を掛けた。
いつもの元気な声で、「ありがとうございます」と返事が返ってきた。
ポカポカ陽気の外へ出た。
地域の民生児童委員の方と話しながら歩いた。
「岩手の同級生が9人も亡くなった」と。
ん~ん、これが今回の地震の現実なのだと改めて思い知らされた。

by ken-tono | 2011-04-06 15:09

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