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「送る言葉」   

昨日は、長男の高校の卒業式が行われ、妻といっしょに出席した。
入学した頃のあどけなさとは違って、みんな立派な18歳の青年に育っていた。
この3年間、夢と現実のギャップにもがきながらも、よくがんばったよなと、わが息子を労ってあげたい。
そして、その道のりの途中では、担任の先生をはじめ、クラスや部活動の仲間たち、中学生時代の友達、また、様々な人たちに励まされて、最後は自分の力でがんばってきたと思う。
親からしてみれば、適切なアドバイスや応援をしてあげることができただろか?と不安も残るが、しかし、高校卒業というこの地面をステップにして、まずは、自分の夢に向かってがんばってほしいと思いながら、卒業式での長男の姿を見た。
卒業生全員で、レミオロメンの「3月9日」を合唱した。
高音のサビの部分が良く声が出ていて、ほろりと涙が流れた。
後で妻から聞いた話だが、式が終わって最後のHRで先生から1人1人に卒業証書が手渡された。
担任の先生は涙がとまらなかったそうだ。
そして、最後のサプライズに、クラス全員で、「3月9日」をアカペラで先生に歌ってあげた、と。
おそらく、先生はこの上ない感激だったのではないかと想像する。
新たな道に進むことになった長男。
並大抵ではない現実の社会に立ち向かいながら、前に進んでほしいと願っている。
現実の社会は必ず人間らしい社会の方向に変えることができるのだから、希望に向かって歩んでほしいと思う。
今日は、3月11日。
1年前、東日本大震災と原発事故が起きた日である。
2万人近い人々の命が失われた。
卒業式の送辞でも答辞でも、大震災に対する思いが高校生から語られた。
この一年間を通して、人の命の尊さを私なりに考えさせられた。
おそらく、長男も何かを感じ取ったと思う。
これからの自らの人生に生かしてほしい。
私から長男に送る言葉である。

by ken-tono | 2012-03-11 11:54

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