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土手に咲くこぶしの花は、なお力強く見えた。   

今日は、長女の中学の卒業式。
私はいつも通り駅頭宣伝に向かった。Mデパート前で、デッキの上を通る人、その下を歩く人たちに向かって訴えた。
政府による米軍に対する思いやり予算や6大橋の建設計画、石原都政がつくった新銀行東京の経営破綻と400億円の再投資計画、石阪市政がすすめる200億円を超える新庁舎建設など、税金のむだ遣いをやめて社会保障の充実、都立高校の増設、市内の学校や学童保育クラブ、保育所の建設などに充てるべきではないか、と。
デッキを歩いていた人が立ち止まり1,2分聞いてくれた。車の中から応援してくれた人もいた。
宣伝をを終え、すぐに家に戻り、卒業式に出るため妻と2人で中学校に向かった。
どういう分けだか、卒業式というと寒い日が多い。今日もそうだった。会場の体育館に向かう途中、いったん外の渡り廊下に出ると、校舎の裏の土手に白いこぶしの花が力強く咲き始めていた。まるで今日卒業した子どもたちを想わせるような、勢いと生命力を感じるような花だった。
校長先生は、挨拶の中で、「日々の努力が大事だ」と。とても当たり前のことだけれど、目標に向かって自分自身が努力を積み重ねることは、大人である私たちにもいえることだ。また最後に、「平和な家庭を、平和な社会を」と、これまた当たり前のことだけれど、とてもいい言葉だと思った。
私の長女を含めて、子どもたちが卒業証書を受け取った。思い出を語りながら、卒業生、在校生がそれぞれ合唱をした。つい、涙がこぼれてきた。
式が終わり、卒業生退場となったときに吹奏楽部員が演奏した曲が、私の大好きなコブクロの「桜」だった。
「桜の花びら散るたびに♪♪・・・」。卒業生が会場から退場し、なお曲が続いた。最後は、長女の後輩で同じパートの子のフルートの独奏だった。
期せずして、静まりかえった会場から拍手がわいた。
来賓の私たちも、教職員や保護者、在校生のみなさんに一礼して、外に出た。
土手に咲くこぶしの花は、なお力強く見えた。
卒業した子どもたちに本当にがんばってほしいなと思った。

by ken-tono | 2008-03-19 19:35

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