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「ファイト!受験生!」   

いつも通りに目が覚めた。高校生の長女は、推薦入試が行われる今日はお休みだそうで、びくともしない。
寒いので手早く着替えを済ませて外に出た。
今朝もまた星がぼんやりと輝いていた。
一等星のように明るいのは、白色の街路灯と一棟当たり数軒の部屋の明かりである。
駅に着くとストレートに定位置に付けることができた。
テンポに乗ってスタンバイし終えた。
今日は、都立高校の推薦入試が行われる日だ。きっと、この駅前も通る中学生がいるだろう。がんばってね!、と声をかけてあげようと思った。
6時半のおじさんが来た。野球帽に黒の革ジャンのようなコートを着てきた。「火曜日はいるのか?」「はい・・・。気をつけて」。おじさんと会い始めて、もう何年にもなるのに、意外と無頓着な様子だった。
トコトコちゃんが一人でやってきた。大きなウサギの手袋をもて余すようにはきながら・・・。「おはよう」「おはようございます」「あれっ、お姉ちゃんは?」「学級閉鎖です」「カゼ、気をつけてね」「うん」・・・。妹のトコトコちゃんは元気そのものだった。
市内の病院でインフルエンザが流行し、学校閉鎖もあるようだ。とくに、受験生は気をつけてほしいと思った。
タクシーの運転手さんが都内での仕事を終えて帰ってきた。「お疲れさまでした」と声をかけた。
受験生らしい中学生の集団が来た。「今日は、都立の推薦入試の日です。最後まであきらめないで、みんな合格するためにがんばってください!」というと、中学生から「がんばります!」という声が帰ってきた。
霞ヶ関勤務のお嬢さんのお母さんは姿が見えなかったが、しばらくして、お嬢さんがやってきた。「行ってらっしゃ~い!」と見送った。
高校入試へ向かう中学生がまたやってきた。
「ファイト!受験生!」
心の中で何度も叫んだ。

by ken-tono | 2009-01-27 09:34

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