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「珈琲、飲みませんか?」   

ん、なんか暖かい感じがした。
薄めの格好で外に出た。
朝陽を浴びたしだれ柳の枝に、海ブドウの実が数珠玉のように垂れ下がっているように見えた。
駐車場の桜の木の枝は、もう待ちきれないとばかりに実を膨らませていた。
春は確実にすぐそこに来ている。
車に乗り込み、反時計回りにくるりとまわったら、向こうから見たことのある男性が歩いてきた。
以前、駅前の商店街で八百屋さんをやっていたSさんだった。お互いに、仕事に出かけるところだった。「久しぶりですね」「そうだね」「元気でしたか?」「うん」と、何気ない会話をして、私の方が先に駐車場を出た。
駅に着き、宣伝を始めた。
間もなくして、オンリーワンのお兄さんがやってきて、「はいっ!」と缶コーヒーの差し入れをしてくれた。「いつもありがとうございます」と、お礼をした。
都内に出かける予定だったので、昨日と同じ話題で話をした。
核密約問題と普天間基地問題で、鳩山政権はアメリカいいなりにならないで、国民の立場ではっきりとモノを言うべきだ、と。
「おはようございます!」。元気な声が階段の方からした。
振り向くと、渋谷勤務のお兄さんだった。「珈琲、飲みませんか?」「あ、ありがとうございます」。
オンリーワンのお兄さんから頂いた珈琲はもう飲み終わっていた。
「これからどこかお出かけですか?」「はい、ちょっと出かけてきます」
小さいお子さんがいるので、きっと、どこか遊びにつて行くのかな?と思った。
そんなこんなの間にもう時間になってしまった。
駐車場に向かう途中、A理容室に顔を出したら、ご主人が新聞を読んでいて、まだ開店前だった。
「おはようございます」「お~、早いね!」「はい・・・・」
朝の元気をもらって、車を走らせた。

by ken-tono | 2010-03-13 19:13

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