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“僕たちのメッセージ”   

早く起きて駅に行った。
駅で挨拶を初めて間もなくして、ヒゲのお兄さんがやってきた。「秋田の方は大丈夫でしたか?」「ええ、停電だけで、あとは何とかなったみたいです」「そてにしても、被災地は、雪まで降って、ここまで大変なのかって思いますね!」「本当に!」と。
Sさん、Iさんが来てくれたので、3人で「救援募金」を訴えた。
みなさん、急ぎ足だったので、朝のこの時間帯、足を止めてゆっくりとという人はほとんどいないと思う。
それでも何人かの方が、募金を入れてくれた。本当にありがとうございました。
被災者のみなさんの救援募金は日本共産党としてしばらく続けていく。朝の町田駅でも引きつづきお願いしていきたいと思う。
霞ヶ関勤務のお嬢さんも通ったが、気がついたのが遅く、募金をお願いできなかった。
A印刷に勤務しているNさんが、「ご苦労さんです」と言って、募金をしてくれた。
朝のごあいさつ、募金活動を終え、私は、今日行われた本町田中学校の「閉校式」と「卒業式」に向かった。
木曽、本町田、山崎地域の小学校が児童の減少を理由に次々と統廃合され、それに「学校選択制」が追い打ちをかけ、学校給食が遅れてスタートした本町田中学校は敬遠されるというハンデイを背負わされる中、とうとう、この3月31日で閉校になることが議決された(日本共産党は存続を要求し、反対した)。
そして、本町田中学校は今日、36年間の歴史に幕を下ろした。
実は、この閉校式、3月12日に行う予定だったが、3月11日の地震の影響で電車や電気が通常通りに作動せず、順延になっていた。
今日の閉校式と卒業式は、参加者の人数は少なかったが、とっても心温まる式となったと思う。
卒業生は28名の1クラスと8名のもう1クラスで36名である。
そして、閉校によって、今日で本町田中学校を去ることになったのが、この3年生の36名に加えて、2年生の1名である。また、12名の教職員である。
生徒が本町田中学校をふり返り、「本町田中学校がなくなってしまうことは、とても残念でなりません!」と泣きながら語った。父母と教職員の会の会長さんも涙が止まらなかった。
先生も父母のみなさんも、そして来賓の私たちも、みんな泣いた。
参加者全員が今日の閉校は残念でざんねんでたまらない気持ちだったと思う。
そして、私が感動したのは、「僕たちのメッセージ」という閉校式の歌である。
37名の在校生全員が参加し、この1年をかけて作詞したのだ。
作曲は、昨年度まで本町田中学校の音楽の教諭だった谷山先生である。
この素晴らしい歌をみなさんに紹介したいと思う。

閉校式の歌
“僕たちのメッセージ”

作詞 2010年度在校生
作曲 谷山 優司


やさしく微笑む
 桜の花 サルビアの花

36年の年月
静かに見つめてくれた この学舎
胸に手を当てれば
 みんなの声が
 笑顔が 戻ってくる
この広い世界で
 みんなに出会えた この奇跡

どんなに辛いことも
 みんなで乗り越えた
悲しい思い出は 明日の光
嬉しい思い出は 未来の宝
わたしたちは歩き出す
未来に向かって

ありがとう 本町田中学校

いや、素晴らしい歌と曲、すばらしい生徒たち、教職員、地域のみなさん
小さくても眩しいほどに光り輝く本町田中学校の素晴らしさを心の底から実感した。
体育館の広報の壁には「ありがとう!」と大きな横幕が。
そして、37名の生徒たちが「ありがとう!!」と何度となくボロボロの涙を流して叫んだ。
式が終わり、会場の体育館を出た。
土手の木蓮の木は、この寒さの中で、真っ白な堅いつぼみを今にも開こうとしていた。
ありがとう! 本町田中学校!

by ken-tono | 2011-03-18 14:19

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