人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「私も並びたかった」   

雨の土曜日になってしまった。
というわけではないのだが、今夜、仕事で遅くなるらしい妻を職場まで送っていくことにした。
中間テストが終わった長男はグッスリである。
納豆ご飯に豆腐の味噌汁(もちろん、秋田のお米と味噌である)の朝食を済ませ、外に出た。
ポツポツときていたが、傘を差すほどじゃなかった。
しだれ柳は昨夜の雨がしたたり、生き生きとしていた。
30分ほどして妻を送り届け、町田駅に向かった。
M銀行前をお借りし、宣伝を始めた。
自転車整理のおじさんが、「おはよう!」と元気な声で挨拶をしてくれた。
おじさんが近寄ってきて朝の会話になった。
「今日もやってるの?」「はい・・・」「がんばるねぇ」「はい」「おじさんは、何時に家を出てくるんですか?」「5時15分のバスに乗ってくるんだけど、前は立ちっぱなしで7時間仕事だったから大変だったけど、今5時間になったから何とかやってるよ」と。
確かに、私たち議員でも、選挙ともなると、一日7時間、それも宣伝カーに乗ったりしながら時に立って演説することはあるが、高齢者の方々の仕事としてはかなりハードだよな、と思った。
テニスラケットを抱えたご夫婦が挨拶をしてくれた。
リビアのカダフィ前大佐の死去により、政治の変革を求めるリビア国民の意気揚々とした様子がメディアを通して伝わってくるが、国民主権、民主主義、自由の社会建設へ、彼らはまだ戸羽口に立ったばかりである、と話した。リビアには、この間、政党も、議会もなかったというのだから、大きな壁を国民が乗り越えて行かなくてならない。
「貧困と格差の是正」も共通したテーマである。
そんなことを話していたら、以前、いすゞ自動車に期間工労働者として働き、2年前に解雇された男性がやってきた。
ときどき私が朝、駅に向かうとき、駅から歩いて帰ってくる姿を見かける方である。
「お久しぶりです。いまどうされてましか?」「あれやこれやバイトで仕事をしているよ」「だから朝帰ってくることがあるんですね」「なかなか仕事がなくてね」「がんばってください」と見送った。
朝、全国青年大集会が明治公園で行われることを道行く人たちに伝えた。
この日本でも国民の生活向上に向けて大きな運動を進めてゆかなくてはいけない。
私が宣伝中、ちょうど雨が上がっていたが、またパラパラと落ちてきた。
宣伝を終え、公民館に立ち寄ると、公民館まつりが行われていた。
明日は、文学館まつりが開催され、古本販売フェアも行われるそうなので、顔を出してみたいと思う。
そして、昨日は、町田商工会議所主催で、被災地の石巻のサンマ2000匹を提供するというイベントが行われた。
3時開催という話を商店の方から聞いていたが、たまたま中央図書館に立ち寄った後、20分後行ってみると、ハンドマイクで「ただいまの時間をもって、サンマの提供は終わりとさせていただきます」とのアナウンスが流れた。
うっ、残念っ!
その後、A理容店に寄って、石巻のサンマの話をしたら、「私も並びたかった」と奥さん。
被災地支援の活動はまだまだ続けていかないと、と思った。

by ken-tono | 2011-10-22 10:24

<< わが家の前のしだれ柳の枝葉もし... 雪が降り始めると、東北地方の人... >>