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Aさんの「第3の人生」   

寒いには寒いが、少しずつ春が近づいている感じがしてきた。
起きて、シャワーを浴び、朝食用のサンドイッチを作り、外に出た。
朝の芳醇な陽を浴びたしだれ柳は、イエローの新芽を緩やかに揺らしていた。
快晴である。
冷え切った空気を思いっきり吸い込み、ハァ~っと白い息を吐いた。
フロントガラスの左下隅が薄っすらと凍っていた。
ワイパーを2,3度まわしながら駅に向かった。
温かい缶コーヒーを飲み干しているうちに駅に着いた。
M銀行前でマイ宣伝カーから駅前を通る人たちに訴えた。
早朝の時間帯とは違い、土曜の朝でもあるので、通る人たちの顔ぶれがいつもと違う。
それでも挨拶をしてくれる人が何人かいた。
スポーツウエアに身を包み、サックスやバイオリンのハードケースを肩に担いで通る人たちの姿は土日しか見られないと思う。
昨日の国会では、わが党の志位和夫委員長が、予算質疑にのぞんだ。
消費税大増税をストップし、社会保障の充実と財政の立て直しの方向を国民生活を豊かにする方向で具体的に提言したが、野田首相はまともな答弁ができなかった。
大企業中心、アメリカいいなりの異常な政治の大本を質す立場と変革の提案を持つ日本共産党だからこそ示せる技である、と改めて実感した。
テレビ中継を聞いてくれた人たちから大きな反響があったようだ。
私も大いに日本共産党の「提言」を分かりやすく語っていきたいと思う。
さて、昨日、とある馴染みの喫茶店に立ち寄り、カウンターでコーヒーを飲んだ。
店員のAさんは、私と同じ秋田県の出身である。
いつも郷里の話で盛り上がる。
昨日もその話になった。
Aさんは、この3月で今の仕事を辞めて、秋田に帰るというのだ。
東京出身のご主人も同意してくれたそうで、秋田の地で高齢のお父さんのそばに住みながら、2人でのんびりと農業と民宿、レストランでもしたいということだった。
「若いときには絶対に秋田には帰らないと思っていたのにねぇ・・・」と。
時間が経つのも忘れて、Aさんの「第3の人生」(秋田→東京→秋田)の話に夢中になっていた。
「秋田に帰ったらハガキ出しますね」
「ありがとうございます。いつか秋田のお店に行きます」
Aさんの再出発を嬉しく思った。

by ken-tono | 2012-02-11 11:38

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