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「グッド モーニング」と「サンキュー」   

玄関のドアを開け、階段を下りながら外を見ると、淡いブルーの空を背景にして大きな柳の木の葉が実に青々と生い茂っているのが見えた。
やや冷え込んだ朝となった。
駅頭に立ってみると、同じ場所なのに2日前に比べてタバコの吸殻が少ない。
そうこうしていると、森野のYさんが、いつものように毛糸の帽子をかぶってやってきた。前は、時間差で、奥さんも来ていたのだが、職場が変わったのか、最近は見なくなった。
本町田のMさん、やってくるなり、「あ~、疲れた・・」と。無理もない、毎日、駅まで30分は歩いてくるのだから・・。それにしても、よっぽど疲れていたのかもしれない。
いつもよく見かけるご主人が、私の横に来たので、「仕事の帰りですか?」と聞くと、「そうです」と。「どちらにお勤めで?」「I自動車で派遣社員として・・」と。数年働いているそうだが、いまだに正規社員にはなれないそうだ。これって偽装請負じゃないのかな、と思ったりした。
・・・・・「オハヨウゴザイマス・・」。んん?!と、顔を見上げると、耳のピアスがきらりと光るのが見えた。ミスター・クリスだったのだ。「グッド モーニング」・・。クリスが右手を差し出したので、迷わず握手をした。今日は、いつものセーター姿ではなく、スーツに身を固めていた。階段を下りて行く彼に私は、「サンキュー!」と声をかけると、彼も「サンキュー!」と。「グッド モーニング」と「サンキュー」だけしか口から出なかった。
が、クリスは、実にうれしそうな顔をして出かけていった。
いろんな方々に挨拶をしながら、あっという間に時間がきてしまった。
後片付けをしていると、「おはようございます!」と私を呼ぶ声がした。見ると、以前長女と保育園が一緒だったHさんのご主人だった。「珍しいですね」とわたしが言うと、「いつもは、車なんですが、今日は飲み会があるので・・」と。そして、「いよいよですね。がんばってください」と励まされた。
桜ヶ丘勤務のお嬢さん、今日も寝坊をしたのか、まだ駅には着ていなかった。

by ken-tono | 2007-03-28 09:13

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