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「んだがらしゃぁ。こんた雨だば見だごどねぇ」。   

柔道の世界選手権で、谷亮子選手をはじめ、塚田真希選手、棟田康幸選手の3人が激戦を勝ち抜き、みごと金メダルを獲得した。どの選手もものすごい奮闘だったが、とくに、私は、お母さんになって初めての国際試合で優勝した谷選手・ヤワラちゃんに拍手を送りたいと、観戦しながら思った。一瞬たりとも気を緩めない、あのすさまじい気迫に感動した。
と、感動覚めやらぬままに朝起きたとたん、妻が、「秋田の川があふれて大変なことになってるよ。テレビに阿仁川が写っていたよ」と。
さて、駅に行くか、と思っていた矢先のこと、わが故郷の阿仁川が、昨日の秋雨前線の影響で増水し、家屋などに被害を与えているとのこと。地域住民1万数千人が学校の体育館に避難しているらしいが、人口からいっても相当な人が被害を受けたことになる。
私は、さっそく、秋田の実家の母に電話した。毎日5時前には起きている母だが、電話の声はまだ眠そうな声だ。
「雨で大変だったんだって?」「そうなんだよ。こんな雨は、見たことないよ」(秋田弁なので、「んだがらしゃぁ。こんた雨だば見だごどねぇ」)。81歳の母は、氾濫した阿仁川の様子を教えてくれた。昨日の夜になって、母のところに、後輩のYちゃんのお母さんから電話が入り、「家の中まで水が入ってきた。息子のYちゃんに電話してもつながらない」と。母は、土砂降りの雨の中を10分ほど歩いて、Yちゃんのお母さんのところへたどり着いた。
探しまくった結果、Yちゃんは、消防団で別の被災地の方へ救援に行っていることが分かった。自分の実家にお母さんが取り残されているのに、目をつむるしかなかったのだ。消防に連絡しても救援隊はいっこうに来ない。2階に避難し、相当時間がたってから駆けつけ、ポンプで吸水してもらい、助かったとの事だった。
また、母の実家の方でも、田んぼに川の水が入ってきたために、農家をしている私の叔父は、土嚢を積む作業を、夜11時過ぎまでしていたそうだ。
私自身の記憶でもこんな大雨はなかったと思う。
それにしても、阿仁町が北秋田市に合併されたことによって、消防や除雪、医療機関など、地域住民の命と安全を守る体制が弱体化してきていると、私は、帰省するたびに話を聴いてきたが、今回もその問題が露呈した形になったようだ。
・・・と、母との話を終えた私は、駅に向かった。時間が遅くなったので、M銀行前にマイ宣伝カーを止めて、話を始めた。
ヤワラちゃんのこと、秋田の洪水のこと、敬老の日のことと、高齢者に冷たい自公政治のこと、消費税増税をもくろんでいる自民党総裁選候補2人のことなど、である。
久しぶりにオンリーワンのお兄さんがやってきた。「がんばれよ!」と、缶コーヒーを差し入れてくれた。

by ken-tono | 2007-09-18 09:18

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