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『まほろばの疾風(かぜ)」   

暦の上では今日が立冬。早朝、用事があって外から帰ってきた妻が、「今日は寒いよ・・」と言いながら、台所に向かった。
私は、昨夜、煮た北海道産のかぼちゃがやけに美味しかったので、「子どもたちの弁当に入れてあげれば」と言い、サッと身支度をして出かけた。
M銀行前にマイ宣伝カーを着けて、さっそく、「小沢民主代表の辞任撤回」の記者会見の話しから始めた。というよりは、その問題一本に絞って訴えた。
放置自転車の整理をしているおじさんたちとは、いつも挨拶を交わすのだが、あるおじさんから、民主小沢代表の問題を「大きな声でがんがんやってくれ!」とこ声がかかった。
「分かりました!」とボルテージを上げた。
と、そのおじさん、一回りしてまた戻って来るなり、私が、「民意を裏切った小沢代表は、国民にそのことを何ら謝罪していない。そして、そういう小沢氏を再度党首の椅子に戻させた民主党全体の責任も厳しく問われる問題です」というと、そのおじさんが、「そのとうり!!」と応援してくれたのだ。何百日もこの方とは会っているが、こんな激励は初めてのことだった。
このおじさんだけではなかった。通る方々から、「そうだ!」とうなずきながら激励してくれる光景が結構あった。
と、そこへ、オンリーワンのお兄さんが、かなり久しぶりに現れた。「寒いよ・・」と言いながら、缶コーヒーをサッと差し入れてくれた。「ありがとうございます」とお礼し、一息ついて、温かいコーヒーをいただいた。
日大三中の子どもたちも、手を振ってくれた。
で、私は、昨日、民主小沢代表が述べた言葉の中で、民意に背いたことの反省がなかった事と併せて、どうしても許せない内容について話しをした。
それは小沢氏の次の言葉だ。「私は不器用で口下手な東北かたぎのままで、説明不足になりがちです。それが、今回の混乱の一因になったのではないかと思っています」と。
こんな場面で東北をこんな形で使うとは、東北出身者に何と失礼な話しだろうと思った。東北人は、決して不器用で口下手ではない。厳しい自然環境の中で生活をしていることもあってか、相手に対する思いやりのある、暖かい人たちが多い。
また、古い話になるが、大和朝廷の時代に、蝦夷(えみし)といわれていた東北以北の部族は、中央政権であった大和朝廷に抵抗してがんばったとされている。その東北出身という小沢代表が、参院選から一ヶ月後には、早くも両党首の会談に向けて、自民党のしかるべき人と会い、話し合いを行っていたというから、実に許し難い。
時の権力に立ち向かった蝦夷の姿、東北人の源流とはほど遠い小沢氏と民主党だと言わなければならない。
私が大好きな作家の一人、熊谷達也氏の著書に『まほろばの疾風(かぜ)」という歴史小説がある。この内容が、まさに、大和朝廷に立ち向かう東北人、蝦夷の若者である主人公・アテルイの勇姿を描いたものだ。
小沢民主代表は、国民に、そして、東北の人たちに謝罪してほしい。

by ken-tono | 2007-11-08 09:34

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