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桜色のスカーフ   

昨日の議会の疲れがあってか、朝起きたら、ギリギリの時間だった。「ドル急落 円95円台 株は1万2000円割る」。今朝付のしんぶん赤旗の一面トップ記事がまず目に入る。そして、その下のカラー写真。「電波望遠鏡アルマ 月とらえた」という見出しで、チリの砂漠で日本が製造したアンテナとその一台がキャッチした月の画面が綺麗に映し出されている。
事務所に立ち寄った後、駅に向かった。本当にスッカリ暖かくなってきた。
駅の宣伝場所に到着し、スタンバイをはじめると、まずやってきたのがトコトコちゃん姉妹だった。昨日会ったばかりだが、「卒業式、良かった?」と聞くと「うん!」と一言。2人はまだまだ卒業ではない。待ち遠しい春休みまであとちょっとかもしれない。
6時半のおじさんが、いつになく遅くやってきた。アーミー柄の帽子は今日はじめてみた。本当に、いくつ持っているのだろうか?
トコトコちゃん達といっしょのバスに乗ってくるおじいさんが、かなり遅れてきたので、「今日は遅いですね?」と話すと、「バスが1本減ったから・・」と。言われたときは意味が解らなかったが、もしかすると、いつも乗車するバス停のバスの時間が一こま減らされたのだろうか?
両国勤務のお嬢さん、今日は、黒一色でシンプルな洋装でやってきた。「行ってらっしゃ~い」と見送った。
渋谷勤務のお兄さん、「大部暖かくなってきましたね・・」と相変わらず元気そう。
ヒゲのお兄さんも「ご苦労さまです」と。
その後やってきた新橋勤務のお嬢さん親子。いつものように、ちょっと先に歩いてきたお母さん、淡い桜色のスカーフを巻いて、白の服装でやってきた。お嬢さんの方も、今日は、白い洋服で、お母さんとあわせたのかな?なんて思った。「おはよう!」と声をかけた。
「チリの砂漠に他国に先駆け日本チームが建設した電波望遠鏡。自然科学の発展、人類の幸福、地球環境の保全のために、日本の科学が大きな役割を果たしています。それに対して、イラクやアフガニスタンでアメリカが進める戦争に日本が国際貢献の名で自衛隊を派兵することは本当の貢献ではありません」と、本当の平和貢献へと訴えた。
昨夜、東京大空襲をテーマにしたドラマが放映されていた。中学生の長男も、お風呂から上がるなり「東京大空襲でしょう・・」と、知っている様子だった。一日で、10万人もの人々が犠牲になった。イラクやアフガンの無差別爆撃は東京大空襲と同じだ。
私は、そんな話も交えながら、「日本が誇る科学技術を世界の平和と人類の幸福のために生かせる、そんな日本に変えてゆきましょう!」と呼びかけた。
折しも、デッキのそでには、3月下旬から4月上旬にかけておこなわれる「さくら祭り」の横断幕がかけられている。
まだ冷たさが残る朝の風に揺れた、新橋勤務のお嬢さんのお母さんの桜色のスカーフが目ぶたに残っていた。

by ken-tono | 2008-03-18 09:42

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